空間ごとに何を使うのかイメージする
「コンセントの位置が使いにくい」「コンセントがないから電源がとれない」といった失敗に気づくのは、引っ越しをした後がほとんどです。そのような失敗を防ぐために、設計段階で空間ごとの使用イメージをしておきましょう。動線についても考えておくと、どこにコンセントがあると便利かイメージしやすくなります。寝室やリビング、キッチンなどはコンセントを一か所に集中させないことも失敗しないポイントです。たとえ家具の配置を変えても別のコンセントを使えますし、タコ足配線や延長コードの多用を防げます。それから、意外と見落としがちなのは階段や玄関です。特に階段は、掃除機などを使うときにコンセントがあると便利ですから踊り場の壁などを利用してつけておくといいでしょう。
後から増設しやすいかどうかも考えておく
コンセントは、後から増設工事を行うことも可能です。もちろん費用はかかりますが、それでも一か所につき数千円程度から工事できます。ただし、コンセントをつけるスペースが確保できないということのないよう注意が必要です。「いざ増設しようとしたら狭くて工事ができない」という失敗を防ぐために、電源が必要になりそうな場所は十分なスペースを取っておくといいでしょう。工事がしにくい場所となると、その分工事費用がかさむかもしれません。コンセントは床につけることもできますが、場所やつけ方によっては邪魔になることもあります。また、水分をこぼす恐れがある場所は危険です。床にコンセントを増設するなら、できるだけ壁に近い場所を選ぶなど工夫すると失敗を防げます。