納得するまで設計者と打ち合わせを重ねる

トイレの位置は利便性だけでなくトイレから出る音も考慮しよう

家造りではしっかり計画を練ったつもりでも、実際に住んでみると「やっぱりここはこうすれば良かったなぁ」と感じることが多少はあるものです。このような後悔をしないためには、納得するまで設計者と打ち合わせを重ねることが重要になります。

まず打ち合わせでポイントとなるのは、トイレの位置です。冬場に寒い廊下を歩いてトイレに行くのが煩わしいからといって、リビングの近くにトイレを設置した人がいます。すると水を流す音や排せつ音がリビングにも届くようになってしまったのです。トイレの音を届かせないためには、どれくらいの距離をとるのが適切なのかを設計者に確認するようにしましょう。また介護などの関係でどうしてもトイレとリビングの距離を短くしなければならないのであれば、設計者との打ち合わせの際にトイレに防音効果の高いドアの設置が可能かどうかを確認しましょう。

家電や家具の置き場所を伝えることで打ち合わせがスムーズになる

家造りにまつわる後悔としては、コンセントに関することもしばしば耳にします。「コンセントの数を少なくしたことで、部屋の中が延長コードだらけになってしまった」や「新しい家具を購入したら、その家具でコンセントがふさがれてしまった」などです。そこで打ち合わせの際は、置く予定の家電や家具を間取り図に書き込んで話し合うことがポイントになります。設計者は家電や家具の置き場所を把握することで、コンセントの数と位置が決めやすくなるのです。腕のいい設計者であれば、コンセントの位置はもちろん高さまで調整してくれることもあるでしょう。

家造りの打ち合わせでは、理想の間取りだけでなく頭に思い描いている生活空間も設計者に伝える姿勢が求められるのです。